教団教派を越えて影響を与えた「講壇のプリンス」と呼ばれるC.Hスポルジョン(英 1834-1892)が、ある日曜日のメッセージの導入で語った言葉をご紹介します。
「神のことを黙想することほど、人間の思いを謙遜にさせるものはありません・・・
また、神を思うことは、心を謙遜にさせるだけでなく、心を広大にするものです。神について、しばしば考える人は、この狭い地球をとぼとぼと歩き回っている人より、広い心を持つようになるでしょう。・・・
さらに、神を思うことは、心を謙遜にし、広大にすることと同時に、特に、心を慰めるものでもあります。
キリストのことを思うとき、あらゆる心の痛みは癒やされ、神について黙想するとき、あらゆる悲しみは消え去り、聖霊の力により、あらゆる心の傷は痛みが和らげられるのです。
あなたは悲しみから解放されたいと願っておられますか。あなたは、心配をなくしたいと思いますか。それなら、行って、神という非常に深い海に、飛び込みなさい。神の広大無辺さのなかに、身をゆだねなさい。
そうすれば、あなたは安息の床から出てくるように、疲れが取り去られて新しくされ、元気になるでしょう。
私は、心がこれほど慰められ、悲しみと悩みの逆巻く波がこれほど静められ、試みの嵐に対してこれほど穏やかに語りかけるものを、敬虔な人が神のことについて黙想すること以外には、ほかに知りません。
私が、けさ、みなさまにお話したいのは、このことについてであります」
これらの言葉は、スポルジョンが若干20歳の時に会衆に向けて語られた言葉です。この言葉は当時も真実でしたが、今も変わることなく真実ではないでしょうか。
パウロは教会のために祈ります。「あなたがたがすべての聖なる者たちと共に、キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解し、人の知識をはるかに超えるこの愛を知るようになり・・・」(エフェソ3:18)
心が狭くなりイライラしがちな私たちの心を、主が今日も広げてくださいますように。キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さを、さらに知る者としてくださいますように。